2024.12.18

インビザライン矯正の治療期間はどれくらい?通院回数や期間を早める方法も

インビザラインは、透明で目立たないマウスピース型矯正装置として、世界中で1,800万人以上の患者さんに選ばれている人気の矯正治療法です。

その特徴は、従来のワイヤー矯正に比べて取り外しが可能で快適に治療を進められる点にあります。

さらに、矯正中であることを目立たせたくない方にとって、インビザラインは理想的な選択肢といえるでしょう。

しかし、多くの方が治療を検討する中で気になるのが、「インビザライン治療にどれくらいの期間がかかるのか」という疑問です。

本記事では、インビザラインの治療期間の目安、治療が長引く原因、期間を短縮するためのポイントを徹底解説します。インビザラインに興味のある方や、現在治療中の方にとって役立つ情報をお届けします。

インビザラインの
治療期間はどれくらい?

インビザラインの治療期間はどれくらい?

治療期間は症例や個人の歯並びの状態によって異なりますが、それぞれの特徴を踏まえた治療期間について解説します。

マウスピースで動かせる距離

インビザラインのマウスピース1枚で歯を動かせる距離は最大0.25mmで、1ヶ月に動かせる距離は最大1mmです。

すなわち、動かす歯の本数や移動距離、歯の幅、抜歯の有無などによってマウスピースの枚数が変化するため、治療期間も変化します。歯の移動は段階的に進むため、全体矯正ではどうしても治療期間が長くなります。

また、インビザラインの治療期間は、患者さんの歯並びの状態や治療の目的によって大きく異なります。

症例の程度に応じて治療期間は異なりますが、以下に一般的な目安をまとめました。

全体矯正:2年〜2年半 全体矯正では、歯の大幅な移動や噛み合わせの調整が必要になるため、治療期間が2年前後ほどかかるのが一般的です。
多くのケースでは、最初の1年半で歯列を整え、その後の半年間で細かな調整を行います。
部分矯正:1年未満 部分矯正では、歯を大きく動かす必要がない軽度の症例が対象となるため、治療期間は1年未満で完了することが多いです。
しかし、患者さんの要望が前歯だけであったとしても、その原因が奥歯にあれば、部分矯正が適用すべきではないケースも多く、実際にはほとんどのケースで全体矯正を選択せざるを得ないことがあります。

インビザライン治療中の
通院頻度はどれくらい?

インビザライン治療中の通院頻度はどれくらい?

インビザライン治療における通院は、治療計画やその進捗状況に基づいて決定されます。

歯の動きが計画通りに進んでいるかを確認したり、マウスピースの交換や口腔内の健康状態のチェックも行われるため、欠かせないステップです。

通常4-8週間に1度程度の頻度で受診をしていただき、以下の内容について管理を行なっております。

通院時に行われる主な内容

  1. 治療進行の確認歯の動きが治療計画通り進んでいるかを確認します。必要に応じて治療計画の微調整が行われることもあります。
  2. 新しいマウスピースの受け取り治療ステージに合わせた新しいマウスピースをお渡しします。適切なタイミングで交換することで治療がスムーズに進みます。
  3. 口腔内の健康チェック虫歯や歯周病の有無を確認し、必要な処置を実施します。健康な口腔状態を保つことで、治療の進行を妨げるリスクを減らします。

しかし、最近では、インビザライン社のバーチャルケアシステムの向上により必ずしも患者さんに頻繁な通院をしていただかなくとも良好な管理ができる体制を整えることができました。

現在ではほぼ全ての患者さんが3-6ヶ月に1度の通院にて良好に治療を行えており、患者さんの通院の負担を大幅に減らすことができています。

また、通院の代わり、というわけではありませんが、患者さんにはご自身で毎週口腔内の写真を撮影していただき、それらを専用のアプリと歯科医師の目でダブルチェックをし、上記の通院時のチェック内容を網羅できています。

インビザラインの
治療期間が長引くケース

インビザラインの治療期間が長引くケース

インビザライン矯正は、計画通りに進めば比較的スムーズに完了します。しかし、治療が予定より長引く原因がいくつか存在します。

以下では、治療期間が延びる主な理由とそれに関連するケースを詳しく解説します。

1.マウスピースの装着時間が短い

インビザライン矯正では、1日20時間以上の装着が推奨されています。これを守らない場合、歯の動きが遅れ、治療計画に大きな影響を与えます。

特に装着時間が不足すると、次のマウスピースへの交換時に痛みや違和感が強くなり、スケジュール通りに進めることが難しくなることがあります。

このような場合、一つ前のマウスピースを追加で装着しなければならず、治療全体が遅れる原因となります。

解決策として、日々の装着時間を記録できるスマホアプリを活用することで、装着時間を徹底的に管理することが効果的です。

2.口腔内環境が悪い場合

虫歯や歯周病などのトラブルが発生すると、治療を中断し、トラブル対応を優先せざるを得ません。

特に深刻な問題が発生した場合、再度口腔内のスキャンをしマウスピースを作り直す必要が出てくることもあり、治療期間が大幅に延びる可能性があります。

インビザラインの利点として、食事や歯磨きの際にマウスピースを取り外せるため、口腔ケアがしやすい点が挙げられます。

しかし、このメリットを活かすには、食後の歯磨きや歯間ブラシの使用を徹底し、マウスピースも適切に洗浄する必要があります。

口腔内を常に清潔に保つことで、トラブルの発生を最小限に抑え、治療を計画通りに進められます。

3.抜歯が必要な場合

抜歯が必要なケースでは、歯を移動させるスペースを確保するために時間がかかる傾向があります。

抜歯後には歯茎や骨が安定するまで待つ期間が必要であり、その後も慎重にスペースを閉じる過程を経るため、治療が長引くことがあります。

抜歯を伴う治療は複雑なケースが多いため、治療開始前にしっかりとスケジュールを確認し、歯科医師と計画を共有しておくことが重要です。

4.マウスピースの紛失・破損した場合

マウスピースを紛失または破損すると、新しいマウスピースを作成するまでの間、治療が一時的に中断され、治療計画が遅れる原因となります。

マウスピースを適切に保管するために、専用のケースを使用し、取り扱いには細心の注意を払いましょう。また、外出先でも予備のケースを携帯することで、紛失や破損のリスクを減らすことが可能です。

5.リファインメントが必要な場合

治療が進む中で計画通りに歯が動かない場合や、仕上がりに不満が生じた場合には、リファインメントと呼ばれる追加治療が必要になることがあります。

リファインメントでは、再スキャンし、追加のマウスピースを作成します。

リファインメントは以下のような状況で必要になることが多いです。

  1. 噛み合わせの不具合奥歯が沈み込んだり、前歯が先に当たって奥歯が噛み合わなくなる場合があります。これらの問題が発生すると、微調整が求められ、治療期間が延びることがあります。
  2. 仕上がりへの不満横顔のバランスに違和感を感じたり、前歯の突出感が残る場合、追加調整が必要です。このような場合にはリファインメントを行い、さらに理想的な仕上がりを目指します。

リファインメントが必要になることで治療が長期化する場合がありますが、治療中に問題を早期に報告し、歯科医師と連携することで、必要な期間を最小限に抑えられる可能性があります。

上記のように、インビザライン矯正の治療期間が延びる理由には、マウスピースの装着時間不足、口腔内トラブル、抜歯、マウスピースの紛失・破損、そしてリファインメントが挙げられます。

これらの問題を防ぐためには、日々の自己管理と口腔ケアが欠かせません。

また、治療中に何か疑問や問題が発生した場合は、早めに歯科医師に相談することが重要です。

適切な管理とサポートを受けながら治療を進めることで、予定通りの期間で理想の歯並びを実現できる可能性が高まります。

インビザラインの治療期間を
短くするための5つのポイント

インビザラインの治療期間を短くするための5つのポイント

インビザライン矯正は、患者さんの積極的な取り組みによって治療期間を短縮できる治療法です。装着時間や口腔環境の管理、適切な補助器具の使用が鍵となります。

可能な限り短期間で理想の歯並びを実現するための具体的な方法を解説します。

1.口腔内環境を清潔に保つ

口腔内の健康は、インビザライン治療を効率よく進めるための基礎です。虫歯や歯周病が発生すると、治療を一時中断せざるを得ず、計画が遅れる原因になります。

  1. 毎日のケア歯磨きに加え、デンタルフロスや歯間ブラシを活用して隙間の汚れを取り除き、歯茎も含めて清潔に保ちましょう。
  2. 定期的なクリーニング歯科医院で定期的にプロフェッショナルケアを受けることで、口腔内トラブルを未然に防ぐことが可能です。

ワイヤーと比較すると清掃しやすいとはいえ、マウスピースを長時間装着するため、汚れが溜まりやすく、口腔内環境の悪化を招く可能性があります。

清潔な状態を保つことで、治療の中断リスクを減らし、計画通りに進められます。

2.マウスピースの装着時間を守る

1日20~22時間の装着時間を守ることは、治療を短縮する最も重要なポイントです。
これを怠ると、歯の移動が遅れ、治療計画全体に影響を与えます。

  1. アプリで装着時間を管理専用のアプリを利用することで、装着時間を記録し、自己管理を徹底できます。
  2. 迅速な再装着食事や歯磨きが終わったらすぐにマウスピースを装着する習慣をつけましょう。

装着時間を守ることで、治療効果が最大限発揮され、計画通りに歯が動きやすくなります。

3.チューイーを活用する

チューイーは、マウスピースを歯に密着させるための補助器具で、歯の動きを促進する重要なツールです。

  1. 毎日数回の使用5~10分間チューイーを噛むことで、マウスピースが正確に装着され、歯が計画通りに動きやすくなります。
  2. 新しいマウスピースに交換後に活用特に交換直後は装着が浅くなりがちなため、チューイーの使用が効果的です。

チューイーを活用することで、マウスピースの密着度が向上し、治療効率を高めることができます。

4.加速矯正装置を活用する

加速矯正装置は、微振動や光エネルギーを利用して歯の動きを促進し、治療期間を短縮する補助器具です。

  1. 振動型装置短時間の使用で歯列の移動をスムーズに進められます。
  2. 光エネルギー型装置骨の代謝を活性化させ、治療期間を20~50%短縮する可能性があります。

加速矯正装置は追加費用が発生する場合もありますが、短期間での治療を希望する方には大きなメリットがあります。

5.部分矯正や組み合わせ治療を検討する

軽度の症例では、部分矯正や他の矯正法との組み合わせ治療が有効です。

  1. 部分矯正前歯の軽度の乱れや隙間を対象に、1年未満で治療が完了するケースが多いです。
  2. ワイヤー矯正との併用初期段階で大きな歯の移動をワイヤーで行い、その後インビザラインで微調整を進める方法です。

これらの治療法を検討することで、症例に合った効率的な治療計画を立てることが可能です。

インビザラインの治療期間を短縮するためには、患者さんの積極的な取り組みと適切な治療計画が不可欠です。

日々の口腔ケアを徹底し、装着時間を守り、補助器具を適切に活用することで、計画通りに治療を進められます。

また、治療法や選択肢について歯科医師と相談し、最適な方法を選ぶことが大切です。
計画的に治療を進め、効率よく理想の歯並びを手に入れましょう!

インビザラインの治療期間を縮める
「加速矯正装置」について

インビザラインの治療期間を縮める「加速矯正装置」について

インビザライン矯正をより短期間で完了させるためには、加速矯正装置の併用が有効です。

加速矯正装置には、光加速型と振動型の2種類があり、日本では特に光加速型の「PBM healing®」が一般的に使用されています。

この装置は弱い近赤外線を歯周組織に当てることで、細胞を活性化させ、骨のリモデリングを促進します。歯の移動を加速させることで、通常1週間で交換するマウスピースを3~5日で交換を可能にします。

この装置を用いることで、当初の治療計画からズレを生じさせずに進めることができる可能性が高まります。

結果として修正の回数や期間を減らすために治療期間を最大66%短縮し、2〜3年かかる治療が最短8ヶ月〜1年で完了する場合もあります。

さらに、専用アプリで治療記録を管理できるため、患者と歯科医師が治療進行を共有しやすい点も魅力です。短期間での治療を希望する方にはおすすめの選択肢です。

インビザラインの治療期間についてお悩みの方は、
岡山県のKAM Dental OKAYAMAにご相談ください

インビザラインの治療期間についてお悩みの方は、岡山県のKAM Dental OKAYAMAにご相談ください

岡山県でインビザライン矯正をお考えの方は、ぜひKAM Dental OKAYAMAにお任せください。

当院では、世界でも希少な「インビザラインレッドダイヤモンド」受賞ドクターが在籍し、さらに日本で約20名のみ認定されているインビザライン社アラインファカルティー(教授)が治療を統括します。

このため、岡山にいながら世界標準の矯正治療を受けられる点が大きな強みです。

また、当院では60分のカウンセリングを行い、患者さまの疑問や不安に丁寧にお応えします。どこよりも分かりやすい説明を心がけ、一人ひとりに合わせた最適な治療計画をご提案いたします。

また、矯正専門医院ではなく、虫歯治療や親知らずの抜歯など矯正に伴う処置も一貫して行える総合歯科医院としての強みを持っています。

遠隔治療にも対応し、岡山県内はもちろん、広島県や香川県など近隣地域の方にもご利用いただけます。世界レベルの治療を身近に感じながら、歯並びと健康の両面をサポートする当院で、理想の笑顔を手に入れませんか?