根管治療

根管治療とは

根管治療とは

根管治療とは、歯内療法とも呼ばれ、歯の根(根管)を治療することを指します。

虫歯が進行すると、歯の根の内部にある根管が感染を起こします。
根管が感染した場合、内部の血管や神経を取り除かないと歯を保存することができません。

マイクロスコープを用いた
精密根管治療

通常の歯科治療で使用する拡大鏡は、2〜10倍に患部を拡大して見ることができますが、マイクロスコープは最大で20倍程度まで拡大が可能です。

正確な根管治療にはマイクロスコープが欠かせません。マイクロスコープを使うことで、肉眼では見つけられない汚れまで徹底的に除去し、根管治療を成功へと導きます。

根管治療をせずに放置してしまうと?

歯の根が細菌感染を起こしたまま進行すると、最終的には抜歯が必要になります。抜歯に至ると、ブリッジや入れ歯、インプラントなどの治療が必要になり、治療期間や費用の面で患者様の負担が大きくなります。

できるだけ天然の歯を残すためにも、治療を後回しにせず、早期の来院をおすすめします。

根管治療が必要な症状

  1. 虫歯が進行してしまい強い痛みがある 虫歯が進行して歯の神経に達すると、痛みが生じることがあります。
    進行の程度によっては、虫歯部分を削るだけでは改善が難しい場合があり、その際には神経を取り除いて根管治療を行う必要があります。
  2. 歯の神経が死んでいる 虫歯の進行や外傷(歯をぶつけるなど)によって、歯の神経が死んでしまうことがあります。
    そのまま放置すると、死んだ神経が腐り、細菌が歯根の先まで達して痛みが生じることがあります。
  3. 歯根の先に膿みが溜まった 歯の神経が死んだ状態で時間が経つと、歯根の先端に膿の袋である「歯根嚢胞」ができます。
    このまま放置すると、歯根嚢胞が大きくなり、腫れや痛みが生じることがあります。
  4. 歯茎に白いものができた 歯茎に膿がたまると、白いできものができることがあります。これは膿の出口です。
    この状態では膿が溜まっているため、根管治療を行い、根っこをきれいにする必要があります。

根管治療のメリット・デメリット

メリット

  • 痛みや炎症を改善することができる
  • 元の歯に近い機能回復を見込める
  • 歯の寿命を延ばせる

デメリット

  • 治療後に痛みや腫れがでる場合がある
  • 保険診療の場合、通院回数・治療期間が長くなる
  • 治療方法によっては自費診療になる

根管治療の流れ

根管治療の流れ
  1. マイクロスコープによる視野の拡大、根管観察 マイクロスコープを使用し根管内を観察していきます。以下の処置もすべてマイクロスコープを使用しながら進めていきます。
  2. 根管内の清掃 リーマーという専門の器具を使用し根管内部を清掃していきます。感染してしまっている神経や血管などを徹底的に取り除いていきます。
  3. 根管内の洗浄、消毒 汚れを落とした根管内を徹底的に洗浄・消毒します。1~3の処置を繰り返し、根管内に細菌のいない状態を作ります。
  4. 根管充填 綺麗にした根管内部に充填材で完全に封鎖し根管治療は終了です・